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第5話 城下にて仕立て
翌朝、王都へ向かう封書は、俺より先に灰門城の東門を出ていった。 刻印官のリディアから革の文書袋を受け取った公文便の騎手が、それを鞍の後ろへ固定する。 騎手は門兵へ右手を上げると、坂道を下っていった。 その姿が城下の屋根に隠れるのを見... -
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第4話 エレナの適性検査
004話 「レオン。この方が、領主印への登録に立ち会った刻印官、リディア・ヴァレルです」 マルタが女性を紹介した。 「王都から、灰門の領主交代手続きのために派遣されています」 「リディア・ヴァレルです。殿下がお目覚めになられたこと、心より安堵... -
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第3話 盾式術式の実演と練習
003話 魔法の訓練 マルタの胸元へ飛んだ矢が、青く透き通った盾にはじかれた。 盾の表面に、水へ石を落としたような波紋が広がる。 矢は石畳へ落ち、乾いた音を立てた。 「お母様!」 実演だとは分かっていた。 矢尻を外し、先端を厚い革で包んだ訓練矢だ... -
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第2話 侍医の診断
「場所と、いま分かっていることは、私から説明しましょう」 マルタは俺の肩へ手を置いた。 「ここは、アルディア王国西部の灰門城です。この城と周辺の領地は、第三王子であるレオンに与えられました」 「領主は指揮官ですか」 「正式には。国王陛下の勅... -
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第1話 俺は三十五歳で、八歳だった
第1話 「マルタ様!殿下がお目覚めになりました!」 甲高い女の声が耳のすぐ横で弾け、そのまま遠ざかっていった。廊下を走る足音。誰かを呼ぶ声。報せが、建物の奥へ転がっていく。 ……ん。俺は、いったいどうしたんだ。 視界いっぱいに天井が広がる。白... -
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第34話 運転席を空ける 転生特典は米軍払い下げ?〜弾丸1発1ポイント。ハンヴィー1台から始める異世界軍事立国、気づけばイージス艦まで揃ってました〜
《転生およそ117日目・朝》 小型ドーザーの|排土板《はいどばん》には、夜露が一本の線になって残っていた。 十トン級ショベルの腕は地面へ下りたまま。二台の操作封印も、護衛の交替札も、昨夜から切られていない。 問題は、今朝で駐機札が切れる... -
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第33話 地面を押す 転生特典は米軍払い下げ?〜弾丸1発1ポイント。ハンヴィー1台から始める異世界軍事立国、気づけばイージス艦まで揃ってました〜
《転生およそ115日目・昼過ぎ》 小型ドーザーを買えば、残るのは二千八百四十五AP。 逃げた|斥候《せっこう》は五体。助かった十二人のうち一人は、まだ水|椀《わん》を両手で持てなかった。 襲撃の前なら、道を通すための一万APは高いと思ったは... -
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第32話 空の目は、人を逃がす 転生特典は米軍払い下げ?〜弾丸1発1ポイント。ハンヴィー1台から始める異世界軍事立国、気づけばイージス艦まで揃ってました〜
《転生およそ115日目・朝》 最初の試し穴から、川の跡が出た。 水ではない。濡れた細かな砂と、角の取れた丸石の層だった。 昨日開いた仮|暗渠《あんきょ》には、新しい沈みも、大きな漏れもない。けれど総重量二トン以下という札は、そのまま残し... -
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第31話 戦車より先に、地面 転生特典は米軍払い下げ?〜弾丸1発1ポイント。ハンヴィー1台から始める異世界軍事立国、気づけばイージス艦まで揃ってました〜
《転生およそ114日目・昼前》 十五万APの戦車は、目録の中で目を覚ました。 【主力戦車(M1A2):150,000AP】 青白い枠の中で、低い車体と長い砲身が斜めを向いている。|履帯《りたい》の上へ砲塔を載せ、正面には厚い装甲。百二十ミリ砲と重機関銃。夜... -
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第30話 満杯の蔵を動かせ 転生特典は米軍払い下げ?〜弾丸1発1ポイント。ハンヴィー1台から始める異世界軍事立国、気づけばイージス艦まで揃ってました〜
《転生およそ113日目・夜明け前》 最初の一杯は、水路番が決めた。 「吐口の山側です。腐った横木には触れず、黒い泥だけを薄く取ってください」 昨日の夕日に光っていた十トン級ショベルが、薄明かりの中で暗い塊になっている。その鉄の爪をどこへ入...







